梅雨になるとよく見かける花。

タチアオイ

▲華やかな姿のタチアオイ。早ければ5月下旬から咲き始め、梅雨の終わりころには咲き終わってしまいます。

とってもきれいですが、結構いろいろなところに種が飛んでいるみたいで

タチアオイ

▲こういう何ということも無い場所に生えていたります。

梅雨の晴れ間だったので、よし、いまがチャンス!と思い今日はこの花を観察してきました。

タチアオイ

▲いきなりぐっと近づいて、花のアップから。

さて、それでは早速問題です。いま花の中心から見えている部分は雄しべでしょうか、雌しべでしょうか。

タチアオイ

▲正解は、雄しべでした!

タチアオイ

▲ほら、下に花粉らしき粒々が落ちているのが見えますか。見えますね。

それでは続いて、この写真だとどうでしょう。

タチアオイ

▲なんだか様子が違うのが分かりますでしょうか。

タチアオイ

▲真ん中から糸みたいなものがたくさん出てきています。

タチアオイ

▲じつはこれがタチアオイの雌しべ。近づくと雌しべにびっしり花粉がくっついています。

タチアオイ

▲きっと君が運んだんだね。花粉を。

はい。それではちゃんと説明をします。これまでにも何回か同じような話を書きましたが、植物には、一つの花の中で性を変えるものがあります。

専門用語で「雌雄異熟」と言いますが、読んでそのまま、雌と雄が異なるタイミングで熟することをいいます。

タチアオイ

▲タチアオイの場合は、まず雄しべが熟します。

タチアオイ▲しばらくすると、その雄しべの中心から何か光ファイバーのような線が伸びてきます。

タチアオイ

▲伸びて広がる赤い光ファイバー。

タチアオイ

▲これが雌しべです。

タチアオイ

▲花が性を変えている間に、こうして虫に花粉を運んでもらえば自分の花の中で受粉をするのを避けられるという作戦。

タチアオイ

▲綺麗なだけでなく、受粉作戦もしっかりしているタチアオイ。雌雄異熟のことを観察するには絶好の対象でした。

お近くにあるはずなので、これも是非見てみてください。梅雨が終わるころには花が終わっていることが多いのでどうぞお早目に!

以前に紹介したことのある「女性から男性に性を変えるホオノキの花→★」、「知っているようで知らないオオバコの話→★」も同じように雄と雌を入れ替えていく性質を持った植物でした。上記も合わせてどうぞ◎

見たい植物はたくさんあれど、雨と自分のタイミングがなかなか合わない梅雨の季節。

いつでも遠くから眺めているよ、植物さん達やぁい。明日も雨かしら。


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