ちょっと季節外れじゃないか?と言われそうですが、この時期で大丈夫なんです。

ヒガンバナの花

▲今日はヒガンバナのこと。夏の終わりを告げるとっても綺麗な花。

(これは9/14撮影。)

ヒガンバナの花

▲全開の花も良いけれど、つぼみが結構可愛らしい。

ヒガンバナの花

▲この可愛いつぼみが一つずつ開いていき、

ヒガンバナの花

▲全開になるとこうして見慣れたヒガンバナの花になります。

ヒガンバナの花

▲とっても良い花だなと思いますが、ちょっと何かに気付きませんでしょうか?

ヒガンバナの茎

▲ここ、ここにぐーーっと寄ってみるとどうでしょう。こう思いませんか?

「あれ、葉っぱがない!」

・・・すいません、大丈夫です。こんなこと思わないほうが普通です。

でも、無いですよね葉っぱ。どこにも見当たらないですよね。一体どこにあるのかしら葉っぱは。

どれくらいの方が気になるのか分からないこの疑問。じつは季節外れのこの時期に解決することができます。

今日はそれが書きたかったのでした。

ヒガンバナの花

▲これが今日10/7のヒガンバナ。

ヒガンバナの花

▲すっかり花が終わり、くたぁっと枯れかけています。

この時期です。まさにこのタイミングで根本を見てみると

ヒガンバナの葉

▲これ!葉っぱが出て来ている!!

これでわかるように、ヒガンバナは花が咲いている時には葉っぱを出さず、花が終わってから葉っぱを出すという方法を取っている植物で、ヒガンバナの別名の「葉見ず花見ず」とはまさにこのことを指します。

この花が咲く晩夏は、多くの草木が互いに競争をしながら光を求めており、それぞれが切磋琢磨しながら上や横に伸びたり、ほかに巻き付いたりして日の光を求めています。

夏は光合成を行うには適切に見えて、じつはライバルが多い季節とも言うことができます。

そこでヒガンバナは考えた(という表現が適切かはさておいて)。

ライバルが多い夏には葉を出さず、他に葉が少なくなる冬を狙って自分の葉っぱを出せばいいのではないかと。

ヒガンバナの葉

▲右の方にある黄色い枯れたものは花茎で、真ん中ですくっと立ち上がる緑がヒガンバナの新芽。

確かに冬は光合成を行うには不向きな季節ですが、その代わりに周りの草はいなくなり、頭上を覆う樹木の葉も落ちるため、光を独占して集めることが出来ます。

秋から冬にかけて光合成を行い、そのエネルギーや栄養を地下の球根に貯める。そして、翌年の5月頃にまたライバルが増えてきたら、潔く葉を枯らして一度地上から姿を隠す。夏が来た頃合いで、地下に蓄えたエネルギーと栄養でもって一気に地上に現れて花を咲かせたら、すぐさまその花を枯らし秋にまた新しく葉っぱを出す。

こういう性質を「冬緑性」といいますが、なかなか上手な考えだと思います。

ヒガンバナを見ていると、みんなと同じ生き方をしなくたって、自分なりのやり方があるさ。と励まされているようで勇気が出てきます。

ヒガンバナの葉っぱを探すなら、ギリギリ花茎が残っている今がチャンス。

もう少し時間が経ってしまうと、花茎がなくなってしまいどれがヒガンバナの葉っぱかヒントが無くなってしまいますからね。

植物の戦略の多様さや面白さを感じることが出来るので、この季節のヒガンバナ観察、すご~~~く地味ですがおススメです。


(スポンサードリンク)