今日は久しぶりに地味な樹木シリーズ。
▲今回はこの樹木。その名も「カクレミノ」。
どうでしょう、これまた地味ですねぇ。ですがじつはこの季節、よく見てみると…
▲いまが新緑の季節!
上のフレッシュな葉っぱが新芽で、下の黄色い葉っぱが落葉間近のもの。
常に緑の樹と書く「常緑樹」は、年中葉っぱをつけているように見えて、どこかのタイミングで葉の入れ替えを行っています。
▲樹の上では新緑が活き活きとしていますが、足元を見るとこうして黄色くなった葉っぱが落ちています。
自分でわざとらしく並べておいてなんですが、あれれ。葉っぱが3種類!
▲こっちはどうだ。と新緑の方を探してみると、おっやっぱり3種類。
そうなんです。このカクレミノは葉っぱを3種類つけることが最大の特徴なのです。
新緑の3種類を見るとなんだかワクワクしますね。
▲カクレミノの名前の由来は、この3裂になった葉っぱから。
天狗が持っているという、身にまとうと姿を消すことが出来る「隠れ蓑」に似ているので、そっくりそのままカクレミノ。
どうして葉っぱがこのような形をしているのかについては、それぞれ形を変えることで葉っぱが重なることを避け、光を集めやすくしているのでは?など言われることがあるようですが、実際はどうもまだよくわかっていないみたいです。
▲こんなにも地味な見た目なのに、よく庭木として植えられているのは、この樹が日陰に強いという理由の他に、天狗と同じで「隠れ蓑」を家にまとうことで災厄から自分たちを守るためのお守りのような意味もあるといいます。
人はどうしてこの葉っぱが3裂になるのかは分からなくても、そこから意味をつむぐことが出来るんですね。
▲この葉っぱから隠れ蓑を連想したことを思うと、ぼくやっぱり自然と近くに暮らしていた時の先輩方のこと、好きだなぁと思います。
知らなければ目に入りませんが、知っていれば駅までのほんの10分の道のりでも軽く5株くらいには出会う、庭木としてはメジャーな樹木です。
おともだちになるとたくさん会えてラッキーな気持ちになりますので、是非覚えてみてください^^