この前、父の果樹園に行ったところ、なんとクズを発見!
▲こりゃやばい!
▲この3枚の葉っぱが特徴です。クズ。
なぜ「やばい」と思ったかと言うと、この植物は非常に繁殖力が強いため、ひとたびその土地に現れたら辺り一面をあっという間に飲み込んでしまうからです。
▲父の美しき果樹園、我が守らねば!
さっそく「親父、俺いまからクズ退治をしてくるよ!」とカッコつけながら飛び出していく。そして心で呟く「ラッキー!」
▲そうなんです。本当は果樹園を守りたかったのではなく、僕がただクズを掘ってみたかったんです。
▲なぜならこの根っこを見たかったから!
▲こ、これがかの有名な葛粉の原料となるクズの根の部分…
思っていたより細い…。と思ってググってみたら、どうもこのクズはまだ新しかったのでこれくらいの太さだったみたい。葛粉を取るくらいの根はかなり太いので皆さん是非検索してみてください。
むむ、残念。もっと太いの見たかったんだけどな。と思いながらズルズル引っ張ってみると
▲長い…。
▲葛粉が取れないほどの若いクズでもこの長さ!
▲なるほどなるほど。伸ばしたつるが地面に接するとそこに根をおろすことが出来るのだな。クズは。
確かにそうすれば途中でつるが切れても、根をおろした部分は独立して生きていけるものね。そしてその部分がまたどんどんつるを伸ばして各所に根をおろしていくと。
そのすさまじい繁殖力はここにその秘密があったんですね。クズさん。
▲本当はクズはこの葉っぱの付け根の話を書こうと思っていたんだけど、根の衝撃に押されてしまったので、今回はひとまず地下のことだけ。
いつか地上の話も書きますので乞うご期待!(と、たまには続編を匂わせてみました)
▲ちなみに、根が細かったので期待しないままに葛粉取りにもチャレンジ。
根を叩いてつぶして
▲水につけて、裂いたり引きちぎったりしながら揉みこむ。
▲そうするとこの根の部分から出たデンプンが水の底にたまる。
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ハズだったんですが、やっぱりこの細さじゃたまりませんでした。残念。
それにしても、現代の私たちはクズの繁殖力に手を焼いていますが、かつてはちゃんとこの繁殖力を活かして葛粉を取るということをしていたのかと思うと、厄介者になるか有用植物として親しまれるかは、やっぱりこちらの価値観次第なのだなぁと思います。
本当は花もかわいいし、もっと愛されて良い植物なんだけどな。
あぁ、次また親父の果樹園にクズが出てくるのはいつかなぁ。今度はもっと成長させてから掘りたいなぁ。なんて勝手なことを考えている私です。