3月に引っ越しをした。近所をすこし歩くだけで山々が見えるので、はやくも気に入っている。

せっかく自然の多いところに来たので、各地へ植物を見にいきたいのだけれど、3歳の娘との散歩は半径100mの範囲で十分にこと足りてしまう。今日も歩いてはしゃがみ、歩いてはしゃがみを繰り返し一向に進まない。

娘がナズナとイヌナズナとホトケノザの絨毯の上にすわり、パクパクっとお花を食べる真似をはじめた。僕も隣でパクパクっと真似をする。

そうしているうちに、ふと気が付いた。

▲ホトケノザのここにあるものってもしかして。

▲種かも。

葉っぱを裂いて、横から見てみると、

▲実があった。シソの実みたいな形をしている。そうそう。ホトケノザってシソ科だったよね。

▲実があるということは、このなかにあるのは当然、種。

▲そして、種の先端に白いエライオソームを発見。

この白いところはアリが好きな部分なので、これをもってアリが種を巣へと運んでいく。となると、ここらへんのホトケノザはみんなアリが運んだものなのかもしれない。その様子を想像するとおもしろい。

なんて発見をして喜んでいると、娘はとっくに立ち上がり、スタスタ先へ歩いていた。おぉーい、まってー。と追いかけると、娘はケラケラ笑いながら先へ走っていく。鬼ごっこがはじまった。


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