鈴木純 植物観察家/まちの植物はともだち 主宰

1986年、新宿生まれ。小さい頃に両親に連れて行ってもらった小笠原旅行で自然のたくましさに感動し、自然関係の仕事に就きたいと志す。人と自然がいかに気持ちよく共存していけるかを学ぶ造園科(東京農業大学)に進学し、卒業後は中国での砂漠緑化活動に2年間従事。帰国後は植物好きのための植物観察ツアーを作る会社に勤務し、2018年2月にフリーランスへ。いつか父が暮らす山梨県北杜市に移住し、自然の中で暮らすことが目標。

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植物観察家という肩書について:

14年前に植物のことを学び始めてから、曲りなりにもずっと植物の世界で生きてきました。しかし何か論文を書いたことがあるわけではなく、自らで新しい発見をしたことがあるわけでもありません。

私が持っている植物の知識のほとんどは、先輩方から教わってきたことや図鑑や書籍から得たものばかりで、私はそれを後追いする形で再確認しているに過ぎません。そんな典型的な門前の小僧である私が、この世界で出来ることは何だろうかと考えた先にたどり着いたのが、「植物観察家」という肩書でした。

「植物観察」は、本来とても自由で楽しいものです。

むやみやたらに抜いたり踏みつけたりしない限りは、どのように植物を見ても何も問題はないはずです。いえ、問題は無いどころか、多くの視点でもって植物を見ることにより、ますます深みが増していくのがこの世界です。

もしかしたらあるのかもしれない「詳しくないと楽しむことが出来ない」という植物に対するイメージを払拭したいというのが私の願いで、研究者でもなく写真家でもない私の役割(あるいは、したいこと)は、専門家と非専門家の橋渡しをすることなのかも知れないと考え始めています。

先輩方から教えていただいた知識や、出来ればいつかは自分で発見したことなどを、植物観察をしたことがない方にも分かりやすく楽しく広めていく役割を担うことが出来ればとてもうれしく思います。

植物を観察して楽しんでいる人間で「植物観察家」。植物を観察する人であれば、誰でも名乗っていい敷居の低い肩書きを、あえて自分につけることにしました。

ひとつだけ付け足すと、これは「植物の名前を少し知っているだけで、世界の景色が随分変わる」という私なりの平和活動でもあります。ライフワークとして、これからもずっと植物と触れ合って生きていきたいと思っていますので、どうぞお見知りおきいただければ幸いです。