この季節、自転車で走っていても気が付く良い香り。
▲ジンチョウゲ…の花にはまだ早いよね。
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となると、なんだろうか。香りが漂う方を探してみると
▲あった!これだ!
▲青空をバックに映える黄色い花。
▲そう、ロウバイでした。良い香りがするんだこれがまた。
▲まるで蝋細工のような艶やかな見た目をしているので、「ロウ」。
梅と同じ時期に咲くからとか、梅の花に似ているからということで「バイ」。あわせて「ロウバイ」です。
▲おっとちょっと待てよ。これはロウバイじゃなくて、ソシンロウバイだ。
▲ロウバイはこっちですからね。
▲花のなか(内花被片)が赤いのがロウバイの特徴です。
(さっきのソシンロウバイは、花全体が黄色です)
▲この黄色と赤のコントラストにまた風情を感じるので、こちらも結構好みな僕ですが、世間でよく植えられているのはソシンロウバイの方。
ということで、ソシンロウバイの方をよく見てみようと思うんですが、これまたテクニシャンなんですよ。この花は。
▲注目ポイントはここ!この花の中心部。
過去に何回か、一つの花のなかで雄と雌の時期をずらす植物があるとご紹介したことがありますが、
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ロウバイの花もその一つ。
▲咲きはじめのロウバイの花は、中心に雌しべが一つあって、雄しべが外側にべタンと広がっていますが
▲咲いてから時間がたつと、こうして外側にあった雄しべが雌しべの方によってきて中心にかたまります。
▲ね。雄しべが外側に向けて広がっているのと
▲真ん中に寄ってるの。違うでしょ?
同じ花でも雌のタイミングと雄のタイミングをずらすことで、自分の花のなかで受粉をしないようにするという仕組み(詳しくは上記にあげた過去の投稿にて)です。
花粉を運んでくれる虫が少ない冬は、花もたくさんの知恵を出しています。
・虫が見つけやすいとされる黄色の花を用意して
・さらに良い香りを漂わせる
・そして数少ない受粉のチャンスをより有効に活かすために、性のタイミングまでずらすと。
なるべく他の花と受粉するようにして、遺伝子の多様性を高めるというわけ。寒い季節にあえて咲くロウバイの花の戦略。なるほどやっぱり冬は知恵だらけだ。
**冬の植物の知恵のオンパレード 直近の観察会情報**
2019.01.26
浦和の鍼灸治療院・エルバホームさん企画の植物観察会です。
植物の冬越しの様子を楽しみたいと思っています。
詳細:https://www.facebook.com/events/295747337809355/
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2019.01.27
久しぶりに自分で自分の観察会を企画しました。
ホームグランドの国分寺にて、まちなかの冬芽探索隊やります!