植物は動かないもの。
という常識に対して、いやいやじつはめちゃくちゃ動いているんです。ということを教えてくれた植物。
▲それがこのヒイラギナンテン。
▲このトゲトゲの葉っぱが特徴です。
春にむけて気が急いてきたので、今日はこの花を探しにまちなかへ。
▲あら、まだ花のつぼみだ。やっぱりちょっと早かったかな。
▲いや、そんなことないぞ。だんだん出てきてる。
▲おっ、あった!根本に一輪だけ咲いている!
▲別の場所にも。春になるとこんな感じの黄色い花がたくさん咲きます。
覚えやすい植物なので、大学での植物授業の際にはこのヒイラギナンテンを見つけると、あっこれは分かるぞ!と安心したものです。
そして、後にこの植物は僕にある衝撃をもたらすことになります。
▲花を真正面からのぞく。
真ん中に雌しべの柱頭が1本と、その周りを取り囲むように複数の雄しべ。
▲おもむろにこの花に棒を突っ込みます。
▲・・・!!
なにが起きたか分かりましたでしょうか。
▲動画で見せられないのが残念ですが、ヒイラギナンテンは花の中に棒を入れると、その雄しべがぐぐっと中央に寄るように動くんです。
今となってはこのように植物は必要に応じて動くことがある知っていますが、大学生のときに初めてこの様子を見た時は本当にびっくりしましたね。目に見える速度で動くんですから。
▲それではどうしてこの雄しべは動くのでしょうか。その答えは、この花の底にある蜜にあるのだといいます。
春先、まだ他に花の少ない時期に蜜を探し求めてやってきた昆虫たち。
▲その仲間が、こうして蜜を吸うために花の奥へと口を伸ばします。
▲するとピタンっと雄しべが閉じると。
これで分かりましたね。ヒイラギナンテンは昆虫が蜜を吸う瞬間を狙って雄しべを動かすことで、その花粉を昆虫にくっつけるという作戦を講じているというわけ。
さすがお見事っ!。今日も植物の様々な作戦を見てほっと息抜き。
思うように進まない案件がたくさんたまってきてしまって、気ばかり急いてしまっているこの頃。
僕もなにかこう、チャンスが来たらすぐに手を出せる手段を身につけておかないとな。