冬はとにかくひたすら冬芽の観察をしていますが、そろそろ暖かくなってきたので、冬芽にも変化が見られるようになってきました。
▲今日の植物は、都内の公園で見つけたネコヤナギ。
動くことが出来ない植物は、ありとあらゆる方法で寒さや乾燥からその身を守っていますが、このネコヤナギは赤いキャップで花芽を守る戦法を使っている模様。
▲暖かくなってきたらこのキャップが取れるわけですが…
▲あ、あれ??
▲もしかして…
▲キャップで寒さ対策をしていたかと思ったら、中身もフサフサ!!
▲おぉ~。これまた暖かそうなこと。
▲中はフサフサで暖かく、外はキャップで風を通さない。なるほどこれは素晴らしいコーディネート。
そういえばぼく去年、某登山用品ブランドの店員さんに「最近はダウンはインナーとして着て、その上に風を通さないジャケットを着るのがトレンドですよ」と教えてもらったんですが、ネコヤナギは大昔からこの着こなしをしていたということだったんですね。おそるべしネコヤナギよ…
▲さて、それはいいとしてこの冬芽が一体何になるのか、他のつぼみを探してみると…
▲あったあった!
▲咲いてる咲いてる!
(赤いツブツブは未熟な雄しべで、その赤いツブツブの中から黄色い花粉が出てきているところ)
▲このモサモサは花のつぼみだったんですねぇ。大事な部分だからこんなに厳重に守ってたんだ。納得。
もっかい順番に見てみよう。
▲この赤いキャップが
▲じょじょに取れていき
▲インナーダウンが出てきたかと思うと
▲そこから雄しべが次々出てくるという流れ。
この変わっていきようがまたなかなかのエンターティナー。冬芽界のファッションリーダー、やっぱり一味違います。