ちょっと所用があり、中国奥地のチベット族が暮らす青海省に行ってきました。
そこで発見!死ぬまでに見たかった花のひとつ、「雪蓮花」!
▲よく図鑑を見て憧れていましたが、今回ついに本物を見てしまいました。
▲凄い見た目だ…。
▲ちょこんと足をのせているみたい。
▲これは何株も一緒になって生えているのかしら。
中国の植物は、なかなか良い図鑑がなく同定に難儀するのですが、GREY-WILSONの「GUIDE TO THE FLOWERS OF WESTERN CHINA」を見ると、どうもSaussurea medusaに該当しそう。
▲Saussureaはトウヒレン属のことで、この頭の部分が花。
ちゃんと見ると確かにトウヒレンの仲間だということが分かります。
▲続いて種小名のmedusaは、ギリシャ神話に出てくるヘビの髪の毛を持ち、見るものを石にしてしまうあのメデューサに姿をなぞらえて付けられているのだと思います。
▲確かに、綺麗というよりは少し怖いくらいの見た目だものね。
▲なんだか近寄って来そう…。
▲じつはこの植物は、漢方薬では雪蓮花と呼ばれ、かの有名な朝鮮人参にも匹敵するほどの滋養強壮剤として用いられています。
よくこうして売られているので、野生状態の花を見ることは難しく、じつは僕も今回思いがけず偶然見ることが出来ました。
▲標高4,700mのがれ場。こんなに過酷そうな場所に生えていたのね。あなたは。
▲ちょっと目を離すと、どこにあったのか分からなくなります。
(どこでしょう?)
▲葉っぱのアップ。毛がふっさふさ。
▲もう少し近づいてみました。
今回Saussurea medusaを見つけた場所は、標高が高いこともあり、冬は非常に寒くなり、かつ乾燥の厳しい場所。
▲ぎょっとする見た目をしていますが、この厳しい環境に耐えるためにこの形に辿り着いたのだろうなと思うと、進化の凄さを感じずにはいられません。
▲そうこうしている間に、なんと白花を発見!これは可愛い・・・。
すごい。本当にすごいなぁ植物は。
数年憧れていた花は、実物で見ると想像以上の迫力と不思議さで、思いがけず花の前でしばらくぼぅっとしてしまいました。
このブログでは身近な植物を面白がるということをテーマに書こうと思っていますが、たまには外に出かけるのも良いものですね。
世界は広くて面白い!
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watashinoniwa
とっても面白い説明でした。ドキドキしながら、またもや最後まで読み通してしまいました。途中、ちょっと気持ち悪いと思ってしまいましたが、最後は健気というか、かわいいと思いました。