まちなかで馴染みのある植物として、どの世代でも上位に君臨する草といえば…
▲じゃん!言わずと知れた猫じゃらし!(以下、エノコログサと呼びます)
▲この季節は、エノコログサもすっかり秋模様になっていますが、このタイミングで何気なく近付いてみるとあることに気が付きます。
▲あれ、これ実じゃない??
▲一個失敬して取ってみると
▲おぉ!こりゃ実だわ!
じつはイネ科のエノコログサ。大きく見るとイネの仲間で、さらに細かく見ると、「アワ」の祖先として考えられています。
▲確かにこうして見ると穀物だな。このまま食べることだって出来そうだ…。
▲へぇ~と思いながら、ということはもしかして…とまだギリギリ残っている若いエノコログサを探してみると
▲うむ。やはり間違いあるまい。
▲エノコログサの花!
▲白いギザギザの柱頭に、もうすっかり花粉を出している雄しべ。
▲この写真のほうが、雄しべは分かりやすいかな。
▲こんな感じで、ものすご~く小さく花が咲いています。この花が受粉して、あの穀物みたいな実になるんですね。
この季節はギリギリ花と実の両方を観察することが出来るタイミング。誰でも知ってる植物のじつは知らない姿を探すにはもってこいの存在です。
それにしても、これを知っていたからといって特別なににもならないというところが、植物観察のまさに「にくい」ところだなと思う私です。