さぁ忙しい季節がやってきました。
ちょっと目を離せば路上の新緑はすぐに形を変え、あ、あれ?もう花咲いてるの?? いや、というかもう実になっている…!
というようにいつも大慌てで植物を観察する季節です。
毎年のように言っていますが、昨年も撮りそびれた写真がたくさんありました。
▲その一つがこちら。コナラの新芽。
新芽も色々ですが、私個人的にはコナラの新芽の芸術点の高さは特筆すべきレベルかと思っております。
▲だってこの冬芽からは想像も出来ないじゃないですか。
▲堅そうに見えた冬芽が伸びていき
▲こんなフサフサそうなものが出てくるなんて。
▲それにしても冬芽っていうのは、いつも驚くほど中身が豊富です。
▲このコナラは、新芽がどんどん展開していきこんな感じになっていきます。
▲この垂れ下がっている部分、これが雄花序。
▲こんな感じの小さな花がたくさん連なった花序になっています。
この花を見ながら、過去にクリの記事を書いた時と同じ疑問が沸き起こってきます。
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これが花なのはいいんだけど、この花のどこにドングリがつくのかな。と。
▲コナラのドングリはこういうのでした。
▲絶対ここじゃないでしょ。ドングリがつくのは。
ということで探してみました。もう大体なんとなく分かるんですよ。
▲きっとここ!この葉っぱの付け根!
▲ずずんっ!
▲ほうらね。やっぱりここだ。
ふっふっふ。コナラの雌花、見つけたり~!!
▲まぁだけどこれで納得。
▲コナラのドングリの小さいときって、確かにこんな感じでついているものね。(これは去年の7月頃の写真)
去年書いたマテバシイのドングリの記事で、
梅雨の時期、ちょうど雨が降るかのように咲き乱れるのが…▲マテバシイの花。今年もシャワーみたいに... この花なぁんだ。2年かけて大きくなるマテバシイのドングリ - beyond-ecophobia.com |
マテバシイは2年かけて大きくなるドングリと書きましたが、コナラは1年で大きくなるタイプ。
どんぐりが花から実になる過程って意外と見る機会が少ないので、コナラで観察するのもいいかなぁと思います。
よし、これで昨年の撮りこぼしを一つ回収。まだまだまだまだまだあるぞぉ…。
**新緑の観察会、ぜひどうぞ**
2019.04.20
新緑の景色をつくる 春の小さな主人公たち 〔まちの植物はともだち in小平〕
「新緑」を全体の景色として楽しむことはとても素晴らしいことですが、今回はその新緑をどういう個が構成しているのかということに着目して観察したいと思います。一瞬の春をつかまえにいきましょう!