本日わたくし、大変綺麗な花を一輪見つけました。

ホトケノザの花

▲ホトケノザ。

ホトケノザの花

▲日に透かすと本当に美しい。

どこで見つけたのかと言うと、

ホトケノザの花

▲こんな道沿いに。

どこにでも生えている春の花なので、ご存じの方も多いと思います。

ホトケノザの花

▲その名前の由来は、仏様(紫色の花)が蓮華座(緑の葉っぱ)に座っている様子に見えることから、ホトケノザ。

一つ前の記事でご紹介したイヌノフグリの名前の由来は、その実の形が犬の睾丸に似ている 陰嚢に似ている(←T先生から、睾丸ではなく陰嚢といったほうがいいのではとご連絡いただきました。確かにその通りなので訂正します。どうもありがとうございます!0308訂正)ので、犬のふぐり(陰嚢)と付けられたという、こうして書くのも躊躇するような理由なので、植物も人間のその時の気分で色々な名前を付けられてしまって大変だなあと思います。

→イヌノフグリから、植物が来た道を(少し)考える

ホトケノザの花

▲あなたはいい名前をもらって良かったねぇ。

それはさておき、今日はずっと見よう見ようと思って後回しにしていた、ホトケノザの雄しべ探し。

ホトケノザの花

▲なんといっても小さいですからね。どこに雄しべがあるのだろうか。

よっこいせっと近くで覗いてみると

ホトケノザの花

▲オオっ!!

ホトケノザの花

▲このオレンジ色、まさに雄しべから花粉が出ているところ!!

こんな形をしていたのか。遠くから見ていた印象とは大違いだ。。。

ホトケノザの花

▲ちょっと失礼してお帽子をずらしてみる。この写真では見えませんが雄しべの中に隠れて、二股に分かれた柱頭もちゃんとありました。

これはなかなかな造形だと思い、たまたま側にいたパートナーに「なぁこの花見てみ、近付いてみるとスゴイぞこれ」と無理やり見させたところ

ホトケノザの花

▲「へぇー!仏さんが座ってるみたい!」と言う。

「そうなんだよ、この葉っぱの上に仏さんが座ってるみたいだろ。それがこの名前のゆ…」

「そうじゃなくて、このオレンジ色が仏さんに見える」

「えっ、何を言っ…」

ホトケノザ

▲…本当だ!

仏様(オレンジの花粉)の後ろに光背(紫の上唇)が見える…!!

これは驚き。ホトケノザの仏様は二重構造をしていたんですね。これは面白いことを知りました。

ホトケノザの花

▲こうして植物とは違う業界にいるパートナーが新鮮な目線で植物の見方を教えてくれるように、本来植物観察とはとっても自由なもの。

やっぱり植物は、ほんの少しの誘導さえあればどんな人でも楽しめるものだよなと思いを新たにしたホトケノザをめぐるひと時でした。

トベラの葉痕

▲これはその近くで見つけたトベラの葉痕(葉っぱが落ちた痕)。ナマケモノがたくさんついていらっしゃいました。

こういうの、知ってたからなんだということも無いんですけど、知ってるだけでちょっと嬉しいですよね。

ただそれを伝えたいがために植物ガイドをしているわたしであります。

 

以下、0308追記)

いつもお世話になっているIさんから、このホトケノザと、春の七草のホトケノザは別物であることも付け足しておいた方がいいのではとご連絡いただきました。

確かに最近、野草を食べる形で植物と親しもうという動きも盛り上がっているので、少し追記します(ちなみに、私は食べるのは専門外です)。

これまで色々な植物をご紹介してきましたが、植物には一つの種類に対して何個も名前がついていることがあります。

たとえば以前書いた記事で、ハゼランという花がありました。

タイトル通り、この植物にはなんと3つも名前がついています。

(今回のホトケノザにも、その葉のつきかたに注目して「サンガイグサ(三階草)」という別名があります。)

さてここでややこしいのは、違う種類なのに同じ名前をもつ植物がたまにあること。

もしかしたらホトケノザと聞くと、「あっ、春の七草のホトケノザ?」と思う方がいらっしゃるかと思いますが、春の七草のホトケノザはじつはこの記事で紹介している植物ではなく、コオニタビラコのことを指します。

と、ここでコオニタビラコの写真を出せたらカッコよかったのですが、なぜか過去データの中から見つからず(撮ってないのかなぁ。。。)写真を出せないので、いがり先生の「撮れたてドットコム」のリンクを貼らせていただきます。

http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result58510.htm

ということで、ホトケノザといっても2種類の植物がありますので、春の七草をお召し上がりになる方はどうぞお気をつけくださいませ。

以上、追記でした!


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