ひっつき虫の正体はコセンダングサ

たまに歩いていると、ズボンがこんなことになっていたりしませんか?▲なにかがくっついている…。

▲なにかが立っている…。

こいつの正体は「コセンダングサ」(*最後に注あり)。

▲こんな花です。見たことあるでしょうか。

▲花よりも種の方が有名かしら。

そうです。いわゆる「ひっつき虫」と呼ばれるものが、このセンダングサの仲間です。(センダングサ以外にも「ひっつき虫」はたくさんあるので、いずれご紹介します。)

小さい頃は、いえーいくっついてるーなんて純粋に楽しんでいましたが、いま僕は「どうしてこれくっつくんだろう」と追求したくなる理屈っぽい大人になりました。

ということで、もっと詳しく見てみよう。

▲一つのボンボンにたくさん種ついているんだなぁ。

▲じわじわ核心に近づいてみる。

▲…トゲトゲっ!しかも先端のトゲは逆に向いていて釣り針の返しみたいになっている。

なるほど、このトゲの返しでズボンの繊維にくっついていたのか。そりゃ取れにくいわけだ。

どうやって種がズボンにくっついているのかが分かったところで、次に出てくるのは「どうして」種はくっつきたいのかという疑問。

この理由は簡単。

種の目的は子孫を残すこと。親の近くで種が増えるのもいいけれど、より多くの子孫を残すためにはやっぱり分布を広げたい。自ら動くことが出来ない植物は、種を鳥に食べてもらったり、ふわふわと風に乗ったりして、様々な方法で種を遠くへと運ぶ。

ひっつき虫は動物にくっついて種を遠くへ運ぶ方法を進化の過程で獲得。僕たち人間も知らずの内に植物の戦略にはまっていたというわけ。本当にあなどれません、植物は。

▲ちなみにまだ若い種をアップで見てみると

▲緑色で透明で綺麗!

今日は二十四節気の大雪(たいせつ)。どこもかしこも本格的な冬に突入し植物も一休みの頃ですが、じつはこの時期にだって種と冬芽の観察という面白テーマが隠されています。

緑が目立たない冬こそ宝探しのシーズン。よし、今冬も楽しむぞ。

→実と種の話(カテゴリーをクリックすると、その話だけ並ぶようになりました)

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注)ここから先は読まなくても大丈夫です。

センダングサの分類は非常に難しいです。
 ▲今回はこの花に舌状花(白い花びら)がないことでコセンダングサと同定しました。
 ▲ただ、葉っぱの様子(自分の同定用の写真なので適当なショットですみません)がちょっと感覚的にコシロノセンダングサに似ているのと、じつは近くに微妙に舌状花を持つアイノコセンダングサ風のものがあったので、ここら辺が全て交雑し合っている可能性があるなと思っています。

コシロノセンダングサとコセンダングサの雑種がアイノコセンダングサ。

こしろのせんだんぐさとこせんだんぐさのざっしゅがあいのこせんだんぐさ。

なんか早口言葉みたいだ。

 

▷その他のくっつく種シリーズ


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1 コメント

  1. watashinoniwa

    Faceで久しぶりにお見掛けしました。それで、この面白い説明をまた拝見することが出来ました。チカチカするこうした種は、子どもの頃はとても嫌でした。でも、今は、忙しいにもかかわらず、「よくついてきたね」と言いながら外します。外しても、土のある所とは限らないのですが・・・。

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