この季節、路上でよく咲いている花といえば…

ハナニラ

▲なんと言ってもこのハナニラです。先に書いておきますが、ニラとは全くの別物。

ニラ

▲ニラはこれ。路上でよく生えているという意味では同じですが、花が全然違います。

ハナニラ

▲こちらがハナニラの花。綺麗な星型をしています。

南アメリカが原産とされていて、明治期に観賞用として日本にやってきたのだとか。あなたも遠くから来たのねぇ。

ハナニラ

▲白い花もあったりして、確かに綺麗です。

ハナニラ

▲あっ、あれ?なんか動いたかしら?

ハナニラ

ハナニラ

▲うん、こりゃ動いてますね。

ハナニラ

▲ある晴れた午後の様子。

ハナニラ

▲ある曇りの午後の様子。

そうなんです。これ、ハナニラに限らず植物って結構よく動くんです。面白いですよねぇ、僕結構こういうのが好きで、「動かないと見せかけてじつは動いてるんか~い!」とよく1人で路上でツッコミを入れています。

ハナニラ

▲まぁそれはさておき、動くのはいいとしても、じゃあなんで動くのかね、という疑問が沸き起こってきます。そのヒントがこの写真。

ハナニラ

▲ここだ~!

見てくださいこの花の中心部。黄色い花粉がポロポロ落ちるほどたくさんついています。

まるでクッキーを食べたあとの口元のようですけど、植物にとってはこの部分って本当は凄く大事な場所で、あまり雨とかに濡れたくないところなんですよね。なぜなら雨に濡れると花粉が駄目になってしまって、受粉に影響が出てくるからです。

だけれど彼らは動けない。動けないので花の向きだけうつむきにするというわけです。

ハナニラ

▲おい、曇ってきたぞ!うつむけ~!!

としっかりみんなうつむいて雨が花の中心に当たらないように備えています。

正確には、ハナニラは雨を感じているのではなく、光を感じていると考えられているので、夕方から夜にかけても同じようにこうしてうつむきになります。

ハナニラ

▲晴れたら(明るくなったら)復活!もう横向きどころか上を向いてる花まで出てきています。

まぁ本当によく動くこと!こういうちょっとした驚き、今年もたくさん集めたいと思います。暗くなったら是非ハナニラにご注目を!

**新緑の観察会、企画しました。是非どうぞ**

2019.04.20

新緑の景色をつくる 春の小さな主人公たち 〔まちの植物はともだち in小平〕

「新緑」を全体の景色として楽しむことはとても素晴らしいことですが、今回はその新緑をどういう個が構成しているのかということに着目して観察したいと思います。一瞬の春をつかまえにいきましょう!

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